DATE : 2007/12/13 (Thu)
「プログラミング作法」(Brian W.Kernighan, Rob Pike著、福崎俊博訳、アスキー、2000)を読みました。プログラムを書く際のスタイルや、プログラミングの際の心構えなどについて書かれた本です。
以前、「Code Complete 第2版 ――完全なプログラミングを目指して」を読んだことがあったので、頭の中で「Code Complete」と比較しながら読みました。「Code Complete」と比べると、「プログラミング作法」はプログラミングを始めた人も対象とした内容となっています。そのため、手続き型言語やスクリプト言語を中心に取り上げています。また、前者がコードの書き方に重点を置いていたのに対し、後者はコードの書き方から始まってアルゴリズムやリソース管理の方法など、プログラミング全般に渡っています。
両者を見比べてみると、細かい点で違いが見つかります。個人的に最も目に付いたのは、変数名の付け方でした。「プログラミング作法」では、グローバル変数は長くフルスペルで、ローカル変数は短く省略形でという名付け方が推奨されています。しかし、「Code Complete」では特にグローバル変数は、ローカル変数はという違いには触れておらず、ただ単にフルスペルで長く名付ける方法が推奨されていました。グローバル変数、ローカル変数にかかわらずという表現ではなかったので、本当のところは分からないのですが、私としてはグローバル変数、ローカル変数に関わらず、名前はフルスペルで長く付ける方法の方が良いと思います。
(;^ω^)ただ、ここから思うのは、コードを書く作法は決まりきっていないということですね。「Code Complete」にしても「プログラミング作法」にしても、名著と呼ばれている本ですが、細かい部分では著者の考え方によって違いが出てくるわけです。結局のところ、コードの書き方は、コードを書く度にしっかりと考えていかなければならないようです。