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DATE : 2017/09/23 (Sat)
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DATE : 2013/04/20 (Sat)

これまで、tcpdumpなどのパケットキャプチャツールの存在は知っていましたが、それをどのように使うのか、いまひとつイメージが沸きませんでした。そこで、パケットキャプチャについての知識を仕入れようと思い、「実践 パケット解析 第2版」を読みました。代表的なパケットキャプチャツールであるWiresharkの使い方が中心ですが、どこにパケットキャプチャツールを仕掛けるべきか、プロトコルヘッダからパケット解析を行う際のコツ、使用事例まで書かれており、パケット解析を行うノウハウは十分に得られる内容となっていました。本記事では、「実践パケット解析 第2版」を読んで感じたことや興味深かったことを記します。

もともと、パケットキャプチャツールに対してはどこか近寄りがたいイメージがありました。ネットワークに流れる他人のパケットをキャプチャして解析というのは、いかにもクラッカーがすること、のようなイメージを抱いていたのです。

しかし最近、身の回りでネットワークのトラブルを見るにつけ、パケット解析の必要性を感じるようになりました。特定のホストだけインターネットに繋がらないといった、事象の切り分けが容易な場合は、ホストからpingを打ってみる、ホストの設定を見直すなど、ホストの操作だけで事足ります。しかし、全ホストが繋がらない、ネットワークが異様に遅いなど、事象の切り分けが難しい場合は、まず何が原因なのか、調査を行う必要があります。しかし、あちこちのマシンやルータの設定を見直すのでは、時間がかかります。ここでもし、ネットワーク上に流れているパケットの様子を見ることができれば、原因の絞り込みが容易となり、何の設定を見直せば良いのか、見当がつくようになります。

そこで、パケットキャプチャツールを用いたパケット解析の知識を仕入れようと、「実践パケット解析 第2版」を読みました。パケット解析とは何か、どのように行うのかといった問いに答えてくれそうでしたので、この本を選びました。

パケット解析のことをよく知らない自分にとっては、パケットキャプチャツールをネットワークに仕掛ける方法が印象的でした。仕掛ける、といっても様々な方法があり、状況に応じて異なります。基本的には、ネットワーク機器に直接触れることができるか、設定を変更することができるかというところが重要なポイントとなります。もし可能であれば、ポートミラーリングやネットワークタップ、リピーターハブを利用して、パケットキャプチャツールを仕掛けることができます。不可能であれば、ARPキャッシュポイゾニングを用いて、ホストと、スイッチングハブやルータとの間に割り込んでパケットキャプチャツールを仕掛けることになります。

本書の中心はWiresharkの使い方ですが、スクリーンショット付きで説明されており、わかりやすく書かれています。Wiresharkはオープンソース、マルチプラットフォームのパケットキャプチャツールで、パケットのプロトコルを解析し、ヘッダを分かりやすく表示するだけでなく、フィルタリング機能や統計表示機能など、パケットを解析する支援機能も充実しています。特にフィルタリング機能では、独自の構文を用いて検索条件を作成することができ、ヘッダの各要素レベルで条件を作成可能です。ネットワーク上では大量のパケットが流れるため、検索条件の善し悪しが解析作業の効率を左右すると感じました。

使用事例も記載されているため、初めてパケット解析を行う際には心強い味方となりそうです。ネットワークに繋がらないといったネットワークトラブルから、不正な侵入を受けた場合の解析など多岐にわたった事例が紹介されています(ただし、不正な侵入を受けた場合の解析は、それだけで奥深いテーマのため、本書では触り程度に触れられています)。ネットワークトラブルの場合は、まず異常な状態と正常な状態を区別するため、ベースラインとなる状態を定めておくべきである、という主張が繰り返しなされていたのが印象的でした。確かに、トラブルの有無にかかわらず、ネットワーク上にはパケットが流れ続けているわけですから、ベースラインとなる状態を定めておかないと、何と比較して異常な状態と判断するのか、基準がなくなってしまいます。

このように、基本から丁寧に説明されているため、パケット解析のノウハウが一通り得られたように思えました。実際にパケット解析を行う場面となった際には、本書を片手に頑張ってみようと思います。もっとも、企業でパケットキャプチャツールを使用する場合は、企業のセキュリティポリシー上、インストールや使用が禁止されている場合があるため、関連部署との調整が必要不可欠ではありますが……。

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