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DATE : 2024/11/23 (Sat)
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DATE : 2007/12/11 (Tue)

※ これはインストールの仕方が悪かっただけなのかもしれません。ただ、長時間詰まってしまったので、ここにメモしておきます。

ST_Union( geometry set )という関数があります。これは、geometry で指定された幾何オブジェクトを結合する集約関数で、次のように使用します。ここで、幾何オブジェクトが格納されたテーブルは geometry_table で、幾何オブジェクトの列は the_geom と想定します。

SELECT ST_Union( the_geom )
FROM geometry_table;

上の例では、geometry_table テーブル内の the_geom 列に格納されている幾何オブジェクトが全て結合され、その結果、幾何オブジェクトひとつが返されます。

ところが、上の SQL を PostGIS 1.3.2 で実行すると、ST_Union( geometry )とマッチする関数はないというエラーが出てしまいました。

そこで、次のように ST_Union 関数の代わりに GeomUnion 関数を使用してみました。

SELECT GeomUnion( the_geom )
FROM geometry_table;

PostGIS の 1.3 未満では ST_Union の代わりに GeomUnion を使用していたので、昔のバージョンの関数ならば動くのではないかと踏んだのです。

そして、実際にこれはうまくいきました。ところが、PostGIS 1.3 以降は GeomUnion ではなく ST_Union 関数の使用が推奨されているので、このままではしっくりきません。将来のバージョンでは GeomUnion が削除されてしまう可能性もあります。

そこで、PostGIS 1.3 に付属する SQL 文を調べてみました。具体的には、「<PostgreSQL をインストールしたディレクトリ>\share\contrib\lwpostgis.sql」です。このファイルには、PostGIS の関数などが収められています。そのファイル内で、ST_Union や GeomUnion の集約関数の定義を探すと、次のように見つかりました。

-- Deprecation in 1.2.3
CREATE AGGREGATE GeomUnion (
    sfunc = geom_accum,
    basetype = geometry,
    type = geometry[],
    finalfunc = ST_unite_garray
    );

-- Availability: 1.2.2
CREATE AGGREGATE ST_Union (
    sfunc = ST_geom_accum,
    basetype = geometry,
    stype = geometry[],
    finalfunc = ST_unite_garray
    );

この定義を見ると、きちんと定義されているようです。しかも、定義の内容も GeomUnion と ST_Union とでまったく同じです。

そのため、上の ST_Union の定義を実行することで問題が解決しました。

(;^ω^)おそらくインストールの仕方が悪かったのだと思いますが、根本の原因はいまだに不明です。とりあえずの対処療法です。

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