DATE : 2006/06/21 (Wed)
(前回の記事)
作業ディレクトリの準備
まず、ニューメキシコ大学の入学者予測のデータ(CSV 形式) をダウンロードします。
これからは、上記のデータファイルを置いたディレクトリを作業ディレクトリとして話を進めていきます。
なお、作業ディレクトリを変更するには、setwd関数を使用します。例えば、「C:\r_test」に作業ディレクトリを変更するには、次のように命令を実行します。ここで、「>」はプロンプトです。
> setwd("c:/r_test")
Windows の場合は、パスの区切り文字として「\」ではなく「/」を指定します。「\」では実行できません。(「\\」とすれば実行できますが、冗長なので「/」表記がおすすめです)
ちなみに、GUI 版の場合は、「ファイル」メニューの「ディレクトリの変更...」からも作業ディレクトリの設定が出来ます。
現在の作業ディレクトリは、getwd 関数で見ることができます。
> getwd() [1] "C:/r_test"
データの読み込み
CSV 形式のファイルの読み込みには、read.csv 関数を使用します。データの区切り文字の指定方法などは、次の命令を実行すると見ることができます。
> help(read.csv)
先程ダウンロードしたファイル(enrollme.csv)を「data」オブジェクトとして読み込んでみます。
> data <- read.csv("enrollme.csv")
なお、「data <- 」という部分を省略してしまうと、 enrollme.csv の内容がコンソールに表示されます。
データの確認
objects 関数を実行すると、これまでに作った(作られた)オブジェクトの一覧が表示されます。
> objects() [1] "data"
ここで、data オブジェクトを実行すると、data オブジェクトの中身、つまり、読み込んだデータが表示されます。
> data YEAR ROLL UNEM HGRAD INC 1 1 5501 8.1 9552 1923 2 2 5945 7.0 9680 1961 3 3 6629 7.3 9731 1979 4 4 7556 7.5 11666 2030 (以下省略)
R の終了
データが読み込めたので、とりあえず準備は終わりました。
R を終了するには、 quit 関数を使用します。
> quit()
quit 関数を実行すると、作業スペースを保存するかどうかを聞かれます。作業スペースには、先程作成したオブジェクトなどの情報が記録されています。そのため、ここでは作業スペースを保存して R を終了します。
ちなみに、「quit()」とタイプするのが面倒な場合は、「q()」でも終了できます。また、GUI 版では、×印で R を終了しても、quit 関数を使用したことになります。
(つづきます)