category: 読書
DATE : 2007/10/16 (Tue)
DATE : 2007/10/16 (Tue)
「エキスパート C プログラミング ――知られざる C の深層」(Peter van der Linden 著、梅原 系訳、アスキー、1996)を読みました。歴史から言語仕様、プログラミングの際のノウハウなど、C 言語をより深く知り、使いこなすための本です。
この類の本は堅苦しい内容のものが多いのですが、本書ではところどころハイテンションな調子で文章が進んでいきます。それに乗せられて、読む側もついつい先へ先へとページをめくってしまう魅力がありました。また、著者らが経験したややこしいバグの例なども掲載されています。
とはいえ、内容はかなりしっかりしています。C の宣言を言語仕様から読み解いたり、ポインタと配列の違いが語られていたり、リンカ、実行時のデータ構造、メモリモデルなど、ハードウェア寄りの章もありました。C の宣言を言語仕様から読み解く部分では、読み解き方が遷移図で示されており、他人のソースコードを読む際に役立ちそうでした。
ただ、1996年(原著は1994年)の本なので、本書に登場する OS は古いものとなっています。主に登場するのは SunOS と MS-DOS です。しかし、C 言語そのものの話題は現在でも十分通用するものばかりでした。
(;^ω^)むしろ、読まないと気付けないような部分がかなりあって驚きました。勉強不足のせいかもしれませんが、例えば setjump / longjump の使用法や、宣言と定義の違いは初めて知りました。
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