DATE : 2006/04/04 (Tue)
便利なアクセスキー
Windows アプリケーションで Alt + F キーを押すと、たいていの場合、ファイルメニューが開きます。いわゆるショートカットキーです。
ウェブページにも、ショートカットキーを付けることができます(HTML 4.01 仕様書 では、「アクセスキー」と呼んでいます) 。アクセスキーをつけると、特定のキーを押すだけでリンクを辿らせたり、ボタンを押したり、テキストボックスなどにカーソルを移動させたりできます。
また、ウェブページのアクセシビリティについての指針を定めたHTML Techniques for WCAG 2.0 (2005/06/30草案、英語)の9.9節でも、リンクにアクセスキーを設定することを推奨しています。
アクセスキーの設定の仕方
具体的には、次のように accesskey 属性を付けます。
<a href="index.html" accesskey="T">トップページへ</a>
この例では、トップページへのリンクに「T」というアクセスキーを付けました。この HTML が書かれているウェブページであれば、T のアクセスキーを押すと、トップページへ移動します。(なお、アクセスキーの実行の仕方は、OS によって異なっています。Windows であれば Alt キーを押しながらアクセスキーを押します)
なお、accesskey 属性を設定できる要素は以下の通りです。
- a
- area
- button
- input
- label
- legend
- textarea
不便なアクセスキー
反面、アクセスキーには問題点もあります。
まず、アクセスキーを設定したとしても、その存在が利用者に分からなければ利用してもらえません。
そして最大の問題点は、ブラウザのショートカットキーと重複してしまう場合があることです。上の例であれば、Windows アプリケーションのメニューとして一般的なツールメニューと重複します。アクセスキーとショートカットキーが重複した場合の動作は不明です。(Internet Explorer などでは、アクセスキーの方が優先されるようです)
個人的な感想
個人的には、アクセスキーを導入するのはしばらく待ちにしようと思っています。
アクセスキーの統一的な指針ができれば、問題なく導入できるのですが。
参考文献
- HTML 4.01 仕様書
- HTML Techniques for WCAG 2.0 (2005/06/30草案、英語)
- アクセスキーって何?
- アクセスキーのジレンマ
- 開発談義/アクセスキー OS やブラウザのショートカットキーの一覧があります。