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DATE : 2006/04/23 (Sun)

CPU の創りかた」(渡波郁:著、毎日コミュニケーションズ)を読みました。

(*´Д`)表紙が萌えます。中表紙の次のページも萌えます。中身はもっと萌え……るかと思いきや、中身はなかなか硬派な本です。

この本の魅力を挙げるとすると、作ることを前提としているという点がまず思い浮かびます。そのため、抵抗、コンデンサ、ダイオード、IC などの半導体やテスターなど、電子部品に関する事柄まで解説されています。IC のデータシートの読み方も解説されているので、電子工作の知識の無い自分にとっては目からうろこでした。

また、CPU を作るという主旨の本ですが、電気や電子工作に関する知識がなくても読めるように工夫されています。前書きにもオームの法則が分かっているレベルで十分と書かれています。小難しい表現もなく語り口も軽いので、すらすらと読めます。この敷居の低さも、この本の魅力と言えます。(ただし、電子工作を実際に行うになったと思いまは、電子工作の本を読んでおいたほうが良いと本文にはあります)

ちなみに、私は、CPU を作るためにこの本を買ったわけではありません。やはりソフトウェアに興味のある身の上、それが動作する CPU の動作原理ぐらいは知っておいても損は無いと考えたからです。(また、この普段巡回しているブログの書評で、この本が「日本の名著」と紹介されていたからでもあります)

( ´Д`)CPU にはレジスタがあって、その値などが ALU に…… などと何となくは CPU の動作の仕組みは分かっているつもりでしたが、それが具体的にどのように繋がっていて、またどのようにデータが流れて……といったことはまったく知りませんでした。また、CPU の命令はメモリからのフェッチ、デコード、実行という過程を経て実行される――ということもそれなりに分かってはいましたが、それらの具体的な動作も知りませんでした。

この本は少しずつ CPU を作りながらの解説となっているため、そこらへんのもやもやがかなりすっきりしました。特に、基本はレジスタ間の ALU を介したコピーで、他のレジスタへの値のコピーは ALU で演算が行われていないだけ、という部分は非常にためになりました。

もっとも、この本には弱点もあります。作る CPU は 4bit ですし、メモリへの値の書き込み機能がないためにその解説もありません。

ただ、CPU の基本動作を知る上では、これほど簡単で分かりやすい本はなかなかないかと思います。(実際、この本で作る CPU を芸術的と賞している方もおられます。IC 10個で CPU というのは、ほとんど例がないそうです。)

(;・∀・)ちなみに、電車の中で堂々と読めるほど、中身は硬派です(表紙も、カバーを外すとシンプルになります)。

(;^ω^)ただし、萌え絵の挿絵が突然挿入されているので、油断は禁物です。

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