DATE : 2008/02/17 (Sun)
久々に統計処理を行うことになったので、R 2.6.2 を Windows Vista にインストールしました。
Windows Vista にはメイリオが標準で搭載されているので、R GUI を開くともちろんメイリオでコンソールが表示されます。Clear Type で表示されるので、前に BDF M+ を使っていたときよりも表示が滑らかで綺麗です。
ところが、その画面でコマンドを打ち込もうとすると、カーソルの位置と文字の入力される位置とがどんどんずれていくことが分かりました。例えば、カーソルをアンダーバー(_)で表すと、正常であれば、
> read.csv("test.csv")_
となるはずが、
> read.csv("test.csv") _
という具合にずれてしまうのです。
そこで、ほかのフォントに変更しようと思ったのですが、変更がまったく反映されません。R の GUI 設定は、「<r のインストールフォルダ>\etc\rconsole」で管理されており、この設定ファイルを手動、もしくは R の GUI 設定ウィンドウから保存で変更すれば、次回の起動時にもフォントの変更が反映された状態になります。
はじめは、Vista 特有の問題かと思いました。R 公式の R Windows FAQ の2.24にも、Vista では管理者権限がないと動作がおかしくなる場合があると記されていました。しかし、いろいろ試してみましたが、やっぱりうまくいきません。
そこで、R の動作のうち、設定ファイルに関係していて怪しい部分を調査してみることにしました。R の GUI 設定ウィンドウで Rconsole ファイルの読み込み・保存をする際にまず開くフォルダは、なぜか使用中のユーザのドキュメントフォルダでした。R を起動したショートカットから、R の作業フォルダの設定を見てみます。すると、作業ディレクトリがユーザのドキュメントフォルダになっていました。しかし、作業ディレクトリの変更を行っても、フォントはメイリオのままです。
そこで、ふと以前に R を使っていた頃を思い出しました。そのころ使っていた R では、GUI 設定ウィンドウから設定を保存しようとすると、「<R のインストールフォルダ>\etc」がまず開かれていました。「もしかして、その場所に Rconsole ファイルを置けば反映されるかもしれない」と考え、さっそくそこに、フォント設定を変えた Rconsole ファイルを置いてみました。すると……。
「この場所には同じ名前のファイルが既にあります。」
( ゚д゚)……
(゚д゚ )……
なぜか、Rconsole ファイルが既にありました。おそらく、GUI 設定ウィンドウをいじっているうちに、いつの間にかドキュメントフォルダに保存してしまったのでしょう。ドキュメントフォルダの Rconsole ファイルを消してみます。すると、きちんと「<R のインストールフォルダ>\etc\Rconsole」にある Rconsole ファイルが適用されて、コンソールのフォントが変わりました orz
(;´Д`)実に情けないミスでした。これで1~2時間は潰れたような気がします